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Edge AI

弊社は、深層学習技術を活用した新たなソリューションにより、社会課題の解決や付加価値の創出を目指しています。
従来の ICT 技術では実現が困難であった高度なタスクを AI として実現し、様々なシーンに導入することで、少子高齢化社会における人手不足、技術継承、安心・安全などにおける課題を解消し、人々がより豊かな生活を送ることが出来るように支援します。

カスタム AI ソリューションの開発

弊社では、AI の受託開発を通じて、顧客課題を解決するカスタム AI ソリューションの開発と提供を行っています。
ユーザーにとって使いやすいシステムを目指して、開発を実施しています。
「これまでの AI 導入は、あまり上手くいかなかった」 というお客様も、ぜひお声がけください。

さまざまな AI 処理に対応

主に画像系の AI 処理を得意としています。

ある決まったカテゴリー(クラス)に画像を分類する 「クラス分類」。
画像や動画に映る複数の物体を検出する 「物体検出」。
映像内を通り過ぎる物体をカウントする 「物体カウント」。
その他、異常検知や物体の分布密度推定など、さまざまな画像処理タスクを組み合わせることで、お客様の課題を解決します。

また、加速度センサーを使用した牛の行動解析など、二次元データを活用した AI システムも開発しています。

エッジ AI 開発に強み

クラウドなどのインターネット環境ではなく、データの発生場所(エッジ)で AI アルゴリズムを実行する技術を、エッジ AI と呼びます。
エッジ AI の活用により、データの収集から応答までを、リアルタイムで行うことが可能となります。

エッジ AI には、以下のような利点があります。

  • インターネット接続が不要です。
  • リアルタイム(低遅延)での処理が可能です。
  • 軽量・コンパクト・低消費電力なシステムを構築できます。
  • 高い防塵・防水性が要求される、過酷な環境でも動作が可能です。
  • 個人情報や機密情報を含んだデータを外部に送信する必要がありません。
インターネットやクラウドに接続せずに AI の実行が可能

こうした利点の反面、エッジ AI の実現には高い技術が必要であり、限られた計算リソースや電力リソース、重量的な制限や厳しい環境要件など、さまざまな制約を乗り越える必要があります。
弊社はこうしたエッジ AI 開発を得意としており、多数の実績があります。
防水防塵性やバッテリー駆動の必要性など、利用シーンにおける各種要件を踏まえ、最適な AI アルゴリズムや実装デバイスを選択し、お客様のニーズに応えます。

AI 開発のフロー全体をカバー

AI 開発のフロー全体をカバーしており、すべての工程を弊社で対応可能です。
フロー全体を通して横断的なコンサルティングをご提供させて頂くことで、お客様のイメージと異なるような、使えない、あるいは使い勝手の悪いシステムとなってしまうリスクを低減します。

システム全体の中で、AI はあくまで一つの部品にすぎません。
AI 単体の精度だけではなく、カメラ機材やユーザーインターフェースなどシステム全体を見て最適化を行うことで、お客様にとって使い勝手の良いシステムを構築します。

ステップを踏んで着実に開発を実施

弊社では、よりユーザーのニーズに合ったシステムをご提供するために、ステップを踏んだ開発をご提供しています。 これまでの経験から、本当に使えるシステムを開発するためには、開発を進める中での軌道修正が重要であることを理解しているためです。
実際に動作するものを触ってみることで初めて、「こちらの仕様の方が使い勝手がよさそうだ」 「現場のオペレーションに合わせるには、こういう仕様に変える必要がある」 といった課題や、目指すべき方向性が見えてくることがあります。

弊社の AI ソリューションでは、各ステップでの継続的なコンサルティングにより、着実に最終目標に向かいます。
「これまでの AI 導入はあまり上手くいかなかった」 というお客様にこそ、弊社の AI ソリューションの価値を感じていただけると考えています。

データセット作成

AI の品質は、データセット(教師データ)の仕様と品質がそのカギを握ります。
弊社では、AI エンジニア主導で撮影すべきシーンや撮影角度の検討、実際の撮影などを行うことで、AI 精度の向上を図っています。
リアルで足りないシーンについては、Unreal Engine や Blender を用いて、3DCG でデータを自動生成することも可能です。

また、データセット作成単体での業務にも対応しています。
これまでの AI 開発で培ってきたノウハウを生かすことで、ただのオペレーションではないデータセット作成をご提供します。

なかなか撮影できない雪のシーンを Unreal Engine で再現してデータセットとして活用

開発実績

魚数カウントシステム(かうんとと)

マルハニチロ様と共同で、養殖魚の自動カウントシステム「かうんとと」を開発。

海水に晒される沖合船上で、暴れながら流れるブリ・カンパチをカウントするシステム。99%超という非常に高い精度でのカウントを実現すると同時に、「持ち運び可能/ネットワーク不要/防塵防水/バッテリー駆動」という要求スペックを達成。 搭載技術で特許を取得済み。製品名称(かうんとと)の商標も取得しています。

各養殖場様に鍛えられながら、すでに4年以上の運用実績があり、現在も導入拠点は拡大中。

カンパチカウントの画像

種苗カウントシステム

養殖のために育てられる天然または人工の稚魚は、種苗(しゅびょう)と呼ばれます。
マルハニチロ様が進める種苗のカウントシステムの開発に、AI部分でご協力させて頂きました。

本システムでは、フィッシュポンプを通って移動する種苗を、超高速でリアルタイムにカウントします。

弊社のエッジAI開発技術と、実運用に耐えるシステムの構築ノウハウを用いて開発された本システムは、現場での運用も開始されており、すでに1年以上の運用実績があります。

牛の行動観察システム

地球上の人類の枠を超えた、様々な声なき声(サイレントボイス)に耳を傾け共感する、インクルーシブセンシング。

東京工業大学の伊藤浩之教授らが進める 「動物のサイレントボイス理解のための技術開発」では、酪農・畜産業におけるアニマルウェルフェアの向上に向けた取り組みを実施されています。

弊社は本プロジェクトにおいて、加速度センサーなどの時系列データのアノテーション(データセット作成) と、これらのデータから牛の行動を推論する深層学習モデルの開発の一部をお手伝いしています。

東京工業大学 「AIで牛の気持ちがわかる?!」 より。
引用 URL:https://www.titech.ac.jp/public-relations/research/stories/ai-and-cattle

その他の開発例

  • 人物検知 AI
  • 車両検知 AI
  • 水族館における魚体検知 AI
  • フィルム上のキズ検知 AI モデル開発
  • 指の静脈やシワの検知 AI モデル開発
  • ドローンで撮影した屋根の倒壊度検知 AI モデル開発と地図へのマッピングシステム
  • 特殊車両の検知 AI モデル開発
  • スポーツ競技中の選手の位置と付帯情報の検知 AI
  • 重量推定 AI のモデル圧縮から FPGA パフォーマンス評価
  • 車両のアノテーション(物体検出)
  • 錆のアノテーション(セグメンテーション) etc.